【UEFN】ガードスポナーの仕掛けの使い方|高性能なAIキャラクターの作り方
こんにちは、UEクリエイターズです。今回もUEFN(Unreal Editor for Fortnite)の使い方について解説していきます。
この記事では、ガードスポナーの仕掛け(Guard Spawner Devices)の仕組みと活用方法について具体的に説明していきます。
動画でも解説しているので参考にしてみてください。
ガードスポナーとは?

ガードスポナーは、UEFN(Unreal Editor for Fortnite)でNPCキャラクター(AIキャラクター)をスポーン(出現)させるための仕掛けです。
スポーンさせたキャラクターは、プレイヤーと戦闘させたり、プレイヤーの仲間(ボディガード)として行動させたりと、ゲームに様々な要素を加えることができます。単に敵を出現させるだけでなく、ボタンなどの仕掛けと連携させることで、より複雑なゲームシステムを構築することも可能です。
ガードスポナーでできること

- キャラクターの出現(スポーン)
- 出現したキャラクターとの戦闘
- キャラクターを仲間にする(雇用)
- ボタンや他の仕掛けとの連携による様々なギミックの作成
- シンプルな会話機能
ガードスポナーの基本的な設定方法
レベルへの配置

- コンテンツブラウザを開きます。
仕掛け
>AI
の項目の中から、ガードスポナーを選択します。- 選択したガードスポナーをドラッグ&ドロップでレベル上に配置します。
基本設定
配置したガードスポナーを選択すると、詳細パネルに様々な設定項目が表示されます。
ユーザーオプション
ガードタイプ
スポーンさせるキャラクターの種類を簡易的に選択できます。
キャラクタービジュアル

フォートナイトに登場する100種類以上の公式スキンの中から、スポーンさせるキャラクターの見た目を選択できます。
キャラクターズフォルダ

コンテンツブラウザのFortnite > Characters フォルダには、利用可能なキャラクターが多数格納されており、ここからドラッグ&ドロップすることでも適用できます。
基本設定(詳細)
- 無限スポーンを許可: デフォルトで「オン(True)」になっており、無制限にキャラクターをスポーンさせます。上限を設けたい場合は「オフ(False)」に設定し、上限数を指定します。
- 壁越しにスポーン: デフォルトで「オン(True)」です。スポナーを配置した場所から見て壁の裏側へのスポーンを可能にするかを決定します。ゲームの状況に応じて「オフ(False)」に設定することも検討しましょう。
- ゲーム開始時に有効化: デフォルトで「オン」です。ゲーム開始時にガードスポナーが機能するように設定します。これはあくまで機能が有効になるだけで、スポーンを開始するわけではありません。
- アイテムリスト: プラスボタンでアイテムを追加し、スポーン時にキャラクターが持つ武器などを選択できます。
ガードスポナーの高度な設定と連携
詳細設定
- タイマーでスポーン: デフォルトで「オン(True)」になっています。オンの場合、ゲーム開始後すぐに設定された間隔(例: 3秒)でキャラクターがスポーンします。タイマーではなくボタンなどの操作でスポーンさせたい場合は「オフ(False)」にします。
- ダメージを受けない: 「オン(True)」に設定すると、キャラクターは無敵になり倒れなくなります。ゲーム性を考慮して利用しましょう。
–デスポーン: 無敵状態でも、この項目に他の仕掛けを連携させることで、特定の条件(ゲーム内のギミッククリアなど)を満たしたときにキャラクターを倒せるように設定できます。 - 体力/シールド値: キャラクターの初期体力とシールド値を設定できます。
- 体力ゲージの表示: 体力ゲージを表示するかどうかを設定します。
- パトロールを有効化: デフォルトで「オン(True)」です。キャラクターがその場に留まらず、設定された範囲内を動き回るようになります。「オフ(False)」にすると、セントリーの仕掛けのようにその場に留まるキャラクターになります。
- パトロール距離: パトロールする範囲をメートル単位で設定できます。
- 視認: キャラクターが敵を認識できる距離(メートル)を設定します。例えば5メートルに設定すると、5メートル以内に近づくまで敵を認識しません。
- 命中率: デフォルトで「中(Medium)」です。命中率を「低」「高」「非常に高い」などに設定することで、キャラクターの強さを調整できます。
- 雇用可能: 雇用機能を使いたい場合は、必ずこの項目を「オン(True)」にする必要があります。
ボタンデバイスとの連携(例)
「タイマーでスポーン」をオフにした場合、ボタンデバイスなどと連携させることで、プレイヤーの操作に応じてキャラクターをスポーンさせることができます。

- コンテンツブラウザから
仕掛け
>ロジック
>ボタン
をレベルに配置します。 - ガードスポナーを選択し、ユーザーオプション機能の
スポーン
にある+
ボタンをクリックします。 - スポイトマークで配置したボタンデバイスを選択し、
インタラクト時
を選択します。 - これにより、ボタンが押された(インタラクトされた)ときにキャラクターがスポーンするようになります。
- 同様に、
雇用する
やデスポーンする
の項目もボタンデバイスと連携させることで、雇用やデスポーンの操作が可能になります。
ユーザーオプションイベントの活用
ガードスポナーにはユーザーオプションイベントという、ゲーム内の特定の状況に応じてイベントを発生させる機能が豊富に用意されています。
- スポーンした時: キャラクターがスポーンした瞬間にイベントを発生させます。
- 警戒時(プレイヤーに気づいた時): プレイヤーに気づいたときにイベントを発生させます。
- 撃破時(倒された時): キャラクターが倒されたときにイベントを発生させます。
まとめ
ガードスポナーは、セントリーの仕掛けよりもさらに高機能なAIキャラクター(NPC)の仕掛けです。
- 移動・パトロール機能: その場に留まるだけでなく、設定された範囲内を動き回ることができます。
- 雇用機能: プレイヤーの仲間として行動させることができ、共に戦ったり、ついてきたりする「ボディガード」のような役割を持たせることが可能です。
- 豊富なキャラクタービジュアル: フォートナイトの100種類以上の公式スキンからキャラクターの見た目を選べるため、表現の幅が大きく広がります。
- 詳細なカスタマイズ性: パトロール経路、視認距離、命中率、体力、シールドなど、細かく設定を調整して、ゲームデザインに合わせたAIキャラクターを作成できます。
- イベント連携: スポーン時、警戒時、撃破時など、様々なイベントをトリガーとして他の仕掛けと連携させることで、よりリッチなゲーム体験を提供できます。
これらの機能を活用することで、あなたのUEFNプロジェクトのゲーム性を大幅に向上させることができるでしょう。
