【UEFN】野生動物スポナーの仕掛けの使い方|動物系NPCを出現させよう!
こんにちは、UEクリエイターズです。
今回もUEFN(Unreal Editor for Fortnite)の使い方について解説していきます。この記事では、野生動物スポナーの仕掛けの仕組みと具体的な使い方について説明していきます。
動画でも解説しているので参考にしてみてください。
野生動物スポナーとは

野生動物スポナーは、Unreal Editor for Fortnite(UEFN)で動物系のNPC(ノンプレイヤーキャラクター)を出現させるための仕掛けです。様々な種類の動物をスポーンさせることができ、手なずけたり、乗ったり、アイテムをドロップさせたりするなどの機能をゲームに組み込むことが可能です。
出現する動物の種類
野生動物スポナーで出現させられる動物は以下の通りです。
スカイゼリー

空中に浮遊するクラゲのようなキャラクターです。
ワイルドワプス

ガのような虫のNPCです。
スプリングチキン

素早い動きをするニワトリで、卵を産みます。卵を食べることで体力とシールドが回復します。
チキン

スプリングチキンと同様のニワトリですが、Fボタンで捕まえることができ、持っているとジャンプ力が増加します。
カエル

カエル型の敵キャラクターです。
イノシシ

手なずけて乗ることができます。乗ると自分と同じグループの仲間になります。
オオカミ

手なずけて乗ることができます。また、手なずけると敵キャラクターに対して攻撃を仕掛けてくれます。
ラプター

恐竜のようなキャラクターで、手なずけることができ、ダッシュ中にジャンプすると非常に高く飛び上がります。レースゲームなどに活用できます。
これら以外に、以下の妖精系のキャラクターも存在します。
風の妖精

拾って投げると、プレイヤーが空中に飛ばされる特性を得られます。
水の妖精

拾って投げると、体力とシールドが回復する特性を得られます。
ダッシュの妖精

拾って投げると、プレイヤーにエフェクトが適用され、強力なダッシュ機能を使えるようになります。
ハイブ・ロバー

新しい野生動物のタイプ、ハイブ・ロバーが野生動物スポナーの仕掛けに追加されました。 この大きな虫は敵に対して遠距離投射物で攻撃し、距離が近づくと穴を掘って地中を進んで距離を取ります。 ハイブ・ロバーは、他の野生動物のタイプ(狼、イノシシなど)と同様に、プレイヤーによる仕掛けイベントを使用したテイムが可能です。 ただし、ハイブ・ロバーは現在、パトロール パスには対応していません。
新しく追加されたキャラクターです。遠距離攻撃と、地中に潜って移動する特徴があります。仕掛けイベントによるテイムも可能です。
ハイブ・スウォーマー

ハイブ・ロバーに比べて小型ですが、素早い動きで攻撃してきます。
仲間になる動物と手なずける上限
イノシシ、オオカミ、ラプターは手なずけて乗ることができるキャラクターです。一度手なずけた動物はプレイヤーと同じグループになり、敵キャラクターを攻撃してくれます。
一度に手なずけられる動物の数は最大3体までです。ゲーム制作者は、スポナーの設定でこの数を1体などに制限することも可能です。
野生動物スポナーの具体的な使い方
UEFNで野生動物スポナーを設定する手順を解説します。
1. 野生動物スポナーの配置

- コンテンツブラウザを開き、
Fortniteフォルダ内の仕掛け>AIの項目に進みます。 - 「野生動物スポナーの仕掛け」をドラッグ&ドロップしてレベル上に配置します。
2. スポナーのオプション設定
野生動物スポナーを選択した状態で詳細パネルを確認します。
基本設定

- タイプ: スポーンさせる動物の種類を選択します。特定の動物だけでなく、「ランダム」を選択して様々な動物をランダムに出現させることも可能です。また、「ランダムな獲物」や「ランダムな捕食動物」を選択することもできます。
- 獲物: スプリングチキン、チキン、イノシシ
- 捕食動物: オオカミ、ラプター
- 地形のバリエーション: ニワトリやイノシシ、オオカミなどのキャラクターの色を、冬の景色に合う白っぽい色など、異なるカラーバリエーションに設定できます。ゲームプレイ上の機能的な変化はありません。
スポーン動作の設定
- スポーン回数: このスポナーが同時にアクティブにできる野生動物の数を設定します。デフォルトは4体です。
- 壁越しにスポーン: デフォルトはTrueです。これをオフにすると、壁を越えてスポーンしなくなります。
- 無限スポーンを許可: デフォルトはTrueです。これをオフにすると、スポーンする総数に上限を設定できます。
- 合計スポーン上限: 「無限スポーンを許可」をオフにした場合に表示されます。スポーンされる動物の総数を設定します。デフォルトは10体です。
- タイマーでスポーン: デフォルトはTrueです。これをオンにすると、他の仕掛けのきっかけがなくても自動的にスポーンします。
- スポーン時間: 1体が出現するまでの時間を設定します。デフォルトは3秒です。
- スポーン範囲: スポナーからどれくらいの範囲に出現するかを設定します。デフォルトは10mです。この範囲を狭めると、スポナーの近くにのみ出現するようになります。
- あらゆる距離から起動: デフォルトはTrueです。これをオフにすると、プレイヤーが近づいた時に初めてスポーンするようになります。
- 起動距離: 「あらゆる距離から起動」をオフにした場合に表示されます。プレイヤーがどのくらいの距離まで近づいたらスポーンするかを設定します。デフォルトは5mです。
強制スポーン
- 強制スポーン: デフォルトは「なし」です。これを「常に」などに設定すると、出現した動物が倒された場合、新しい動物がスポーンし、古い動物から順に消滅していきます。これにより、常に新しい状態の動物(HPがMax)と戦わせたい場合などに活用できます。
ダメージ

- カスタムダメージ: 動物が与えるダメージ値を上書きできます。
- プレイヤーへのダメージをカスタマイズ: プレイヤーへのダメージを調整します。ボスキャラクターを強力にしたい場合などに使用します。
- 環境へのダメージをカスタマイズ: 環境へのダメージを調整します。
移動速度
- 移動スピード倍率をカスタマイズ: 動物の移動速度の倍率を調整します。
精霊の利用回数
- 精霊の利用回数: 精霊を拾って使用できる回数の上限を設定します。デフォルトは3回です。
手なずける
- 手なずける: デフォルトはTrueです。これをオフにすると、手なずけることができなくなります。

- 野生動物の手なずけ上限: デフォルトの状態で使用すると、島設定で設定されている値が適用されます。島設定はアウトライナーの「IslandSettings」から「野生動物の手なずけ上限」で設定できます。
戦利品のドロップ
- 戦利品のドロップ: デフォルトはTrueです。これをオンにすると、倒した動物が戦利品(素材など)をドロップするようになります。
騎乗
- 騎乗: デフォルトはFalseです。これをTrueにすると、イノシシ、オオカミ、ラプターに乗れるようになります。
- 異なるチームによる騎乗を許可: 他のチームのプレイヤーも騎乗できるか設定します。
- 騎乗可能な野生動物の初期エネルギー値: 騎乗可能な動物の初期エネルギー値を設定します。
ユーザーオプション機能

- スポーン: 他の仕掛け(例: ボタン)と連携して動物をスポーンさせることができます。
- デスポーンする: 他の仕掛けと連携して動物をデスポーンさせることができます。
- 手なずける: 他の仕掛けと連携して動物を手なずけ、仲間にすることができます。
- 乗る: 他の仕掛けと連携して動物に乗ることができます。
AI操作の制限について
島に設置できる野生動物スポナーの数に制限はありませんが、島にスポーンできるAI操作の敵の総数には上限があります。これにはクリーチャー、ガード、野生動物が含まれており、一度にアクティブにできるAIの敵の数は90体までです。
この数はAIの敵をスポーンする全ての仕掛けが共有します。野生動物スポナーを大量に設置している場合や、ガード/クリーチャースポナーも島に設置している場合は、それぞれがスポーンする敵の数を把握し、全体の制限を超えないように気をつけましょう。
UEFNの野生動物スポナーを使いこなして、オリジナリティあふれるゲーム制作に挑戦してみてください。
参考資料

