【UE5】MetaHumanとiPhoneの内カメラを使った3DCGアニメーション制作|LiveLinkFaceの使い方
こんにちは、UEクリエイターズです。
この度、YouTubeに長編のチュートリアル動画を公開しました!

テーマは、MetaHumanとiPhoneの内カメラを活用した3DCGアニメーション制作。iOSアプリ「Live Link Face」を使い、Unreal Engine 5上で高品質なデジタルヒューマン「MetaHuman」の表情をリアルタイムで操作し、アニメーションを作り上げます。

チュートリアルは全8ステップ構成で、最初はソフトウェアのインストール方法から始まり、最終的には2人のMetaHumanに表情と音声を組み合わせた対話形式のアニメーションが完成するまでを解説します。
また、本記事ではテキスト版を公開中。ソフトのインストール方法や基本操作、さらにLiveLink機能を使ってMetaHumanと表情を同期させる部分までを分かりやすく解説しています。
それでは、チュートリアルをお楽しみください!
LiveLinkFaceとMetaHumanを使う上での前提条件

チュートリアルの概要と必要機材
この記事は、UnrealEngine5(アンリアルエンジン5)を使ったアニメーション制作チュートリアルです。
iOSアプリ「LiveLinkFace(ライブリンクフェイス)」を使用して、UnrealEngine5上で使用できる高品質デジタルヒューマン「MetaHuman(メタヒューマン)」の表情をリアルタイムで動かし3DCGアニメーションの制作を行います。
- Unreal Engine 5
- Meta Human
- Live Link Face(iOSアプリ)
これら3つのソフト・ツール・アプリはすべてエピックゲームズ社が提供しているフリーソフトのため無料で誰でも利用可能です。
必要機材と環境
ただし、準備する機材・環境として
- UnrealEngine5を動かせる性能のパソコン
- 顔認証の機能 TrueDepth(トゥルーデプス)カメラを搭載したiPhoneまたはiPad
- Wi-Fi環境
これら3つが必要となります。「①前提条件」の項目にて、それぞれ詳しく解説していくので参考にされてください。
チュートリアルの流れ

- 前提条件
- MetaHumanの制作
- MetaHumanをUnrealEngine5内へ配置
- Live Link Face 機能の使い方
- Take Recorder 機能の使い方
- シーケンサーの使い方
- 映像の出力と最終調節
- オープニング映像の作りこみ実演
このチュートリアルでは、大きく分けて①~⑦までの基礎編と、⑧の応用編に分かれています。
基礎編では、使用ソフト・ツールの導入方法や基本操作の説明を行いながら、最終的にはテスト映像の動画ファイル書き出しまで出来るようにすべての工程を1つ1つ解説していきます。
応用編では、「オープニング映像の作りこみ実演」を行います。この動画のオープニングとして使用しているアニメーション映像がありますが、そちらを実際に制作していく過程を実演解説していきます。
※このチュートリアルはWindowsパソコンを使用して解説しています。Macでは動作確認がとれていないため、推奨はできません。
エピックゲームズランチャーのインストール

まずは前提条件として、パソコンにエピックゲームズランチャーがインストールされている必要があります。
すでにインストール済みの方は、次のステップに進んでください。
まだインストールが済んでいない場合は、以下の手順でエピックゲームズランチャーを準備しましょう。

「エピックゲームズランチャー ダウンロード」と検索
検索結果の一番上に表示される公式サイトをクリック。
エピックゲームズアカウントの作成
次に、エピックゲームズランチャーを使用するためには、エピックゲームズアカウントの開設が必要です。アカウントをお持ちでない方は、以下の手順に従って作成してください。

エピックゲームズ公式サイトの右上にある「サインイン」をクリック。

アカウントがある方は、メールアドレスとパスワードを入力しサインイン。

新規でアカウントを作成する方は「アカウント作成」を選択し、次の手順を進めます。

生年月日を入力して「続ける」をクリック。
国、メールアドレス、名前、ディスプレイネーム、パスワードを設定。アカウント作成を完了させる。


アカウント作成が完了したら、作成したアカウントでサインインしてください。
エピックゲームズランチャーのダウンロード
エピックゲームズアカウントの準備が整ったら、次にエピックゲームズランチャーのダウンロードを行います。

ダウンロードボタンを押し、パソコンにインストーラーファイルを保存。

保存したファイルを開き、インストールプロセスを開始します。
エピックゲームズランチャーのインストール
インストーラーファイルを開いたら、画面に表示されるインストール手順に従って作業を進めてください。

インストールが終わったら、インストーラーファイルはもう削除しても構いません。
インストールが完了したら、エピックゲームズランチャーが自動的に立ち上がります。
ログイン画面が表示されたら、作成したアカウント情報を使ってログインしてください。
ここまでで、エピックゲームズランチャーのダウンロード・インストール、そしてエピックゲームズアカウントの開設が完了しました。次のステップに進みましょう。
Unreal Engine5のインストール

次に、Unreal Engine 5のインストールが必要です。今回使用するのはチュートリアル作成時点で最新のバージョン5.4です。このバージョンをまだインストールしていない方は、以下の手順に沿って進めてください。
- すでにインストール済みの方は、次のステップまで進んで構いません。
Unreal Engine 5のインストール手順


トップ画面の「アンリアルエンジン」を選択します。

画面上部の「ライブラリ」をクリックすると、インストール可能な「Engineバージョン」が表示されます。インストール済みのバージョンもここに一覧で表示されます。

まだインストールされていない場合は、プラスボタンを押してバージョン5.4を選択します。他のバージョンでも動作は可能ですが、UIの違いやバグの発生リスクがあるため、できるだけバージョン5.4のインストールを推奨します。

バージョン選択後「インストール」をクリック。ライセンスに同意し、インストールの確認画面が表示されたら「インストール」ボタンを押します。

インストール先のフォルダーは、間違った場所を指定するとエラーの原因になるのでデフォルト設定がおすすめです。変更が必要な場合は「参照」をクリックし、保存先を指定してください。ただし、初心者の方は変更せずデフォルトのまま進める方が無難です。
最後に「インストール」ボタンをクリックし、インストールを完了させます。
Unreal Engine 5の起動と管理

Unreal Engine 5のインストールが完了したら、Epic Gamesランチャーを再度開き、「ライブラリ」タブに移動します。ここから自分の管理するバージョンを一覧で確認でき、アップデート情報も同時に把握可能です。
毎回このライブラリタブから起動する習慣をつけておくと、バージョン管理がしやすくなります。

プロジェクト管理もライブラリタブ内で行え、「マイプロジェクト」では、各バージョンごとの進行中のプロジェクト一覧も表示されます。
Macユーザーの方へ
MacでUnreal Engineを使用するには、別途「Xcode」のインストールが必要です。Windowsユーザーの方はこのまま進めて問題ありません。
ここまでで、Unreal Engine 5.4のインストールと起動準備が完了しました。この準備が整ったら、次のステップに進み、実際のチュートリアルを始めていきましょう。
iOSアプリ「Live Link Face」とは

Live Link Faceアプリの概要
ここでは、Live Link Faceアプリについて説明します。
このアプリはEpic Gamesが公式に提供している、Unreal Engine専用のフェイシャルキャプチャアプリで、iPhoneのカメラを使ってリアルタイムで表情をキャプチャし、Unreal Engineと同期することができます。アバターの表情と連動させることで、リアルな表情を簡単に作り出すことが可能です。

注: このアプリを使うには、お手持ちのiPhoneが対応機種であることと、iPhoneとPCが同じWi-Fiネットワークに接続されていることが前提条件です。
具体的な使い方や連携方法については、記事の後半で詳しく説明しますが、ここではアプリのインストールと準備について解説します。
対応機種と事前確認


アプリはiPhone 12以降の機種で使用することを推奨しています。まず、お手持ちのiPhoneがこのアプリに対応しているか確認してください。お持ちでない方は、この手順を進めることができないため、対応機器の準備が必要です。
パソコンとiPhoneが同じWi-Fiネットワークに接続されていることが必要です。今回のチュートリアルでは、Wi-Fiを使った無線接続で設定を行います。
注: この記事では、Wi-Fi経由での接続方法についてのみ解説します。普段からWi-Fiを使用している方であれば、特別な設定は必要ありません。
Live Link Faceアプリのダウンロードとインストール

- アプリのダウンロード
Live Link FaceはUnreal Engineの公式アプリで、App Storeから無料でダウンロード可能です。最新バージョンのアイコンは黒色で、「For Unreal Engine」と記載されていますので、混同しないよう注意してください。 - インストールと動作確認
ダウンロード後、アプリを起動し、動作に問題がないかを確認しましょう。アプリが正しく立ち上がり、Unreal Engineとの同期がスムーズに行えるかどうかを事前に確認しておくと安心です。
準備が整ったら
ここまでで、Live Link Faceアプリのインストールと基本設定が完了です。このアプリを使用して、Unreal Engine上でアバターの表情をリアルタイムで表現する準備が整いました。
次のセクションでは、Unreal Engineとの具体的な連携手順について詳しく解説しますので、引き続き読み進めてください。
MetaHuman Creatorの使い方ガイド|3DCGキャラクター制作を始めよう

MetaHuman Creatorは、Unreal Engineを活用して高品質な3Dキャラクターを簡単に作成できるツールです。この項目では、MetaHumanの作成方法や基本操作について詳しく解説します。
MetaHuman Creatorの準備

検索で「metahuman」と検索し、MetaHuman Creatorにアクセス

「MetaHuman Creator」をクリックするとサインインページが表示されます。Epic Gamesアカウントでログインしてください。

ログイン後、作業を進めるためにサイトをブックマークしておくと便利です。
MetaHumanのバージョン選択

MetaHuman Creatorを起動する前に、使用するUnreal Engineのバージョンを選択します。
- 例: Unreal Engine 5.4を利用する場合、バージョン5.4を選択し、「MetaHuman Creatorを起動」をクリック。
キャラクターの選択とカスタマイズ

MetaHuman Creatorでは、豊富なキャラクターサンプルが用意されています。
- 好きなキャラクターを選択。
例: 「Rosemary」というキャラクターをベースにカスタマイズを開始。 - 右下の「選択を作成」ボタンをクリックすると、編集画面が開きます。
基本操作と環境設定
MetaHuman Creatorの基本的な操作をマスターしましょう。
背景の変更

左側の「スタジオ」タブで背景を変更可能です。例えば、「ダウンタウン 夜」を選ぶと、暗い環境でのキャラクター表現を確認できます。
カメラ操作

マウスホイールでズームイン・ズームアウト。
右クリックを押しながらドラッグすると視点の回転が可能。
カメラ位置の変更

画面右側のカメラマークを使い、顔や足など特定の部位にカメラを移動できます。
詳細なキャラクター編集
キャラクターのディテールを調整するための便利な機能を紹介します。

- 髪や眉毛の非表示
右側の「頭の形」アイコンをクリックすると、髪や眉毛を非表示にできます。これにより、頭蓋骨や顔の形をより正確に編集可能です。 - 操作時の注意点
高グラフィックのリアルタイム編集を行うため、安定したネット環境が必要です。回線が不安定だと動作が遅くなる可能性があります。
簡単カスタマイズの「ブレンドモード」を使う
ブレンドモードは、公式モデルを基にキャラクターをカスタマイズできる機能で、初心者に特におすすめです。変なキャラクターができにくいのが特徴で、直感的に操作できます。

好きなキャラクターを3つ選ぶ

- 例: 「目をはっきりさせたい」なら、目が大きいモデルを選択。
- 例: 「顎をすっきりさせたい」場合は、シャープな顎のモデルを選択。
各パーツを調整

- 目や顎など、調整したい部分を選んでスライドさせるだけで簡単に変更可能。
- 丸の位置を動かすことで選択したキャラクターの特徴を反映できます。
ポイント
まずブレンドモードでキャラクターの大枠を整え、あとから微調整を行うのがおすすめです。
詳細カスタマイズで個性を出す
ブレンドモードで基盤を整えたら、さらに詳細を調整して理想のキャラクターを作り上げます。


肌: 色やそばかす、赤みなどを細かく調整可能。

目: 瞳の色やデザインを変更。日本人風にするなら茶色や黒がおすすめ。

歯: 色味や歯茎の調整も可能。

髪型を変更して印象をガラッと変えられる。

「髪染め有効」をオンにすると多彩な色に変更可能。

体格を男性的、女性的に変更可能。

Tシャツやジーンズなど、服装も自由に選択。
「スカルプト」モードで細部を微調整

スカルプトモードを使うと、顔の骨格や細かな部分を直接調整できます。


高さや角度を調整して印象を変える。


エラの張り具合を左右対称で変更可能(シンメトリをオンに設定)。

外側への角度なども調節可能。
保存と動作確認

作成したデータは自動的にアカウントに保存されます。右上に「保存されています」のチェックマークが表示されればOKです。

動作を確認したい場合は再生ボタンを押して、キャラクターの表情や動きを確認しましょう。
まとめ
メタヒューマンのカスタマイズは、ブレンドモードと詳細調整を組み合わせることで簡単に行えます。
公式モデルを活用することで、違和感の少ないリアルなキャラクターが誰でも作成可能です。ぜひ、自分だけのオリジナルキャラクターを作成してみてください!
MetaHumanをUnreal Engine 5(UE5)に取り込む手順を解説

Unreal Engine 5を起動する
まず、Epic Games Launcherを立ち上げます。以下の手順で進めてください。

ランチャーの左メニューから「ライブラリ」を選択します。

使用するバージョンを選び、「起動」をクリックします。

起動時に「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示された場合は、「はい」を選択します。

起動後、プロジェクトブラウザが表示されます。
プロジェクトを作成する
Unreal Engine内でMetaHumanを配置するためのプロジェクトを作成します。

プロジェクトブラウザで「ゲーム」を選びます。

用意されたテンプレートの中から「サードパーソン」を選びます。これにより、基本的なゲームシーンが自動で設定されます。

プロジェクトの名前を任意で入力します。例: UE_54_MetaHuman

最後に「作成」ボタンをクリックしてプロジェクトを開始します。
メタヒューマン(MetaHuman)の取り込み

Bridgeタブを有効化する

MetaHumanを取り込むには「Bridge」タブを使用します。表示されない場合の解決方法も以下にまとめました。

コンテンツドロワーを開き、「Quixelコンテンツを追加」をクリックします。


「編集」→「プラグイン」から「Bridge」を検索し、有効化します。オンにした場合はUE5を再起動しましょう。
Epic Gamesアカウントでログイン

BridgeタブでEpic Gamesアカウントにログインします。

右上の人型アイコンをクリックしてログイン画面を開きます。
Epic Gamesのアカウント情報でサインインしてください。
ログイン後、「MetaHumans」の項目に自分の作成したキャラクターが表示されるはずです。
MetaHumanをダウンロード&追加
作成したMetaHumanを取り込む手順は以下の通りです。



ログイン後、「My MetaHumans」から作成したキャラクターを選択します。

「Low Quality」「Medium Quality」「Highest Quality」など、希望するクオリティを選びます。PCスペックに合わせて設定しましょう。

「Download」ボタンをクリックしてデータをダウンロードします。100%になるまで待機します。

ダウンロードが完了したら「Add」ボタンをクリックしてUE5にキャラクターを追加します。
MetaHumanを配置する
ダウンロードしたキャラクターをUE5内のシーンに配置します。

コンテンツドロワーを開き、「MetaHumans」フォルダをクリックします。



作成したキャラクター(例:「Rosemary」)をドラッグ&ドロップでシーンに配置します。

不足しているプラグインがある場合は、指示に従って有効化してください。変更後は再起動することで正常に動作します。

再起動をすると、しっかりとメタヒューマンが表示されました。
動作が重い場合の対処法
PCの性能によって動作が重い場合は、以下の設定を試してください。
右上の「設定」→「エンジンの拡張機能設定」

クオリティを「中」や「低」に設定して軽くします。
まとめ
これで、MetaHuman Creatorで作成したキャラクターをUnreal Engine 5に取り込む手順が完了です。
- Bridgeタブの有効化
- アカウントログインとデータ追加
- キャラクターの配置
これらのステップを順に進めることで、MetaHumanをスムーズに活用できます。次回は、配置したキャラクターを使った具体的な操作や演出方法を解説します。
UE5でLiveLinkFace機能を使う方法|設定手順を徹底解説

Unreal Engine 5(UE5)の「LiveLinkFace」機能を利用すると、iPhoneやiPadのTrueDepthカメラを使ってMetaHumanをリアルタイムで動かせます。この項目では、UE5側とiOSデバイス側の設定を1つずつ解説します。
LiveLinkFaceの基本概要

LiveLinkFaceは、UE5とiOSデバイスを連携して顔の動きをキャプチャーする機能です。この設定は以下の2つの工程に分かれます:

- UE5で必要なプラグインを有効化する
- iOSデバイスにアプリをインストールして設定する
両方の設定が完了すれば、LiveLinkFace機能を活用可能です。
Unreal Engine 5(UE5)側の設定
UE5でプラグインを有効化する方法
必要なプラグイン
UE5でLiveLinkFaceを使用するには、以下のプラグインを有効化する必要があります:

- Live Link
- Live Link Control Rig
- Apple ARKit
- Apple ARKit Face Support
設定手順

UE5を開き、メニューバーの「Edit(編集)」をクリック。



必要なプラグインを検索し、すべて有効化します。
チェックボックスをオンにするだけでOK。
プラグインの有効化後、UE5を再起動。(すべて有効化されていた場合は、再起動する必要はありません。)
ヒント:MetaHumanをインポートする際、関連プラグインが自動でオンになる場合もあります。一応、確認することをおすすめします。
コンピュータのIPアドレスを確認する

iOSデバイスとUE5を連携するには、コンピュータのIPアドレスが必要です。
Windowsの場合

タスクバーのWi-Fiアイコンを右クリック。



接続中のネットワークプロパティを確認し、「IPv4アドレス」をメモ。
Macの場合

- システム設定から「ネットワーク」を開く。
- 接続中のネットワークを選択し、IPアドレスを確認。
注意点:IPアドレスは後の設定で必要になりますので、必ず控えておいてください。
iOSアプリ側の設定

LiveLink Faceは、iOSデバイスを使用してアンリアルエンジン(UE5)でリアルタイムのフェイシャルキャプチャを行うための便利なツールです。
この項目では、LiveLink Faceアプリの設定方法をわかりやすく解説します。初心者でもスムーズに設定できるよう、ステップバイステップで説明していきます。
LiveLink Faceアプリの初期設定方法

アプリを起動すると、カメラに自分の顔が映し出されます。

右上のカメラアイコンでカメラのオン・オフを切り替えることが可能です。カメラをオフにしてもデータキャプチャは続行され、UE5上で反映されます。

左上の歯車マーク(設定アイコン)をタップして設定画面に移動します。

設定画面の「ストリーミング」セクションにあるLive Linkをタップします。


ターゲット追加を選択し、あらかじめ調べておいたPCのIPアドレスを入力します。※「ポート」の項目は空白のままでOK。

入力後、右上の「追加」を押すと、IPアドレスがターゲットに追加されます。

サブジェクト名は、UE5側でデバイスを認識するための名前です。自分が識別しやすい名前(例:iPhone15など)を入力しましょう。
その他の設定項目


「モード」は必ずLive Link (ARKit)を選択してください。※「MetaHuman Animator」は今回のリアルタイム同期には不要です。

推奨設定:60fps
高フレームレートほど滑らかな動きが再現可能です。ただし、PCスペックが低い場合は30fpsに設定するのもアリです。

オンに設定するのがおすすめ!
首の動きも反映されるため、自然なアニメーションが可能になります。オフの場合、首の動きが固定され、表情だけのキャプチャになってしまいます。
まとめ
これでiOSアプリ側の設定は完了です!以下を確認しておきましょう:
- IPアドレスの登録が正確に行われているか。
- 「モード」がLive Link (ARKit)になっているか。
- 頭部の向きがオンになっているか。
次はPC側の設定に移り、LiveLink Faceの全機能を使いこなしていきましょう!
LiveLinkFaceとUnreal Engine 5の接続確認
UE5のメインメニューを開きます。

メニューから「ウィンドウ > バーチャルプロダクション > Live Link」を選択します。

「Live Link構成設定ウィンドウ」が開きます。ここで、接続中のデバイス(iPhoneまたはiPad)がリストされていることを確認します。
iPhoneやiPadがリストに表示されていれば、UE5とLiveLinkFaceアプリの接続は完了です。
注意ポイント
- iOSデバイスが表示されない場合
- ネットワークが同じWi-Fiに接続されていることを確認してください。
- LiveLinkFaceアプリで、データ送信が有効になっていることを確認してください。
メタヒューマンとLiveLinkFaceを接続する方法(レベル編)
メタヒューマンをワールドに追加する

Unreal Engine内の「コンテンツドロワー」を開きます。「MetaHuman」フォルダから、自分が作成したメタヒューマンのフォルダを選択します。

ブループリントファイルをドラッグ&ドロップでワールドに配置します。

右上の「アウトライナー」から、配置したメタヒューマンを確認します。
LiveLink設定を適用する
ワールド上のメタヒューマンをクリックするか、「アウトライナー」から該当ブループリントを選択します。

- 画面右下の「詳細パネル」で「Live Link」という項目を確認します。
- 「全て」を選択して表示項目を拡大し、「Live Link」セクションを表示させます。


「ARKit Face Subj(サブジェクト名)」をクリックし、iPhoneやiPadを選択します。

次に「Use ARKit Face」にチェックを入れます。
表情の動作確認

- iOSアプリの設定
- LiveLinkFaceアプリ側で「顔の動き」と「頭部の向き」がONになっていることを確認します。
- 設定が正しければ、iPhoneのカメラに向かって動かした表情がメタヒューマンに反映されます。
- 動作しない場合のチェックポイント
- Wi-Fiネットワークが同じか確認する。
- LiveLink設定が正しく適用されているか確認する。
応用:体の動きも反映させる方法(Mocopiデバイス)

今回の方法では表情のみを反映させていますが、「Mocopi」などのモーションキャプチャーデバイスを利用することで、体全体の動きを反映させることも可能です。腕や足の動きも再現したい場合は、専用デバイスを用意して設定を行ってください。
メタヒューマンとLiveLinkFaceを接続する方法(ブループリント編)
ブループリントの編集を開始する
まず、Unreal Engineのコンテンツドロワーから、使用するメタヒューマンのフォルダを探します。以下の手順で進めてください

メタヒューマンフォルダ内の「BP_名前」と書かれたブループリントクラスを探します。


ファイルをダブルクリックして、ブループリントを開きます。
ブループリント画面を見やすくしたい場合は、タブをドラッグして拡大表示が可能です。
ライブリンクの設定を行う
ブループリントを開いたら、次の手順でライブリンクの設定を進めます。

BP_名前が選択されていることを確認します。

右側の詳細タブで「ライブリンク」の項目を探します。

「ARKit Face Subj」で、自分のiOSデバイスを選択。

「Use ARKit Face」にチェックを入れる。

設定が完了したら、画面左上の「コンパイル」ボタンをクリックして保存します。

さらに「保存」ボタンを押して設定を確定します。
設定結果を確認する

ライブリンクの設定が完了したら、マップ画面で動作を確認しましょう。

コンテンツドロワーからメタヒューマンを追加すると、設定が自動で反映されています。


複数体のメタヒューマンも同様にライブリンクが適用されていることを確認できます。
LiveLinkFaceアプリの確認ポイント

iOSデバイスのアプリ画面では、自分の顔にメッシュ状の模様が表示され、カメラに収まった動きがメタヒューマンに反映されます。動作を確認する際、以下に注意してください:

- 顔を隠すアクセサリ(髪の毛やメガネなど)は避ける。
- 明るい環境で顔がはっきり映るようにする。
まとめ
ブループリントを利用したメタヒューマンのライブリンク設定は、複数体のキャラクターに一括適用が可能な効率的な方法です。これにより、個別設定の手間を省き、リアルな表情モーションキャプチャを簡単に実現できます。
続きはYouTubeからご覧ください
チュートリアルの後半では、実際にアニメーション映像を作りこんでいく全行程を実演解説します。
最終的には、2体のメタヒューマンが対話形式で話しているアニメを作り動画の出力まで行います。学んでみたいという方は、ぜひYouTubeからチュートリアル本編をご視聴ください▼